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コーヒーマジック (後編)



前回のコーヒーの話は日常では次のように感じられます。

 独身の男性の家に行ったとき、台所にインスタントラーメンのカップが散乱していたら「あぁ…やっぱり……」と思ってしまうでしょう。

 逆にそれが、清楚な女性の家にたくさん置いてあったとしたら、「え…! ちょっと意外!!」と思ってしまうはずです。



 すなわち、インスタント食品には、どうしても「面倒くさがり」、「きちんとしていない」などの否定的なイメージがつきまとってしまうわけです。



 このことに気づいた会社側は、すぐにそのイメージを変えることに尽力しました。このようなコピーを全面にアピールしていったのです。

「母でもあり妻でもあるあなたへ。仕事にも家庭にも、もっと大切な時間を作ってくれる。一歩進んだ大人の女性に……。○○社の、インスタントコーヒー」



 このように「怠けもの」というマイナスのイメージに、プラスの言い換えを行ったわけです。これによって会社側の思惑通り、売れ行きは爆発的に伸びました。



 実はこのインスタントコーヒーとまったく同じ戦略は、洗濯機などの家電製品に対しても行われてきました。

 「手で洗わずに洗濯機などを使うのは、主婦失格」

 そんなイメージを払拭することで、やはり商品の売れ行きは格段にアップしたのです。



 怠けてはいけない……。がんばって働かなければいけない……。勤勉でなければいけない……。正直であるべきだ……。悪いことをしてはいけない……。

 人間の行動は、そのような倫理観によって縛られています。



 よってこの倫理観に合うようにイメージを変えてあげることでその呪縛を解くことができれば、相手の気持ちを必ず動かすことができるわけです。



 「いやぁ、そうはいっても今は◇◇社と契約してるしねぇ……」なら、

 「でも商品としての価値を考えれば、当社のほうが上なはずです。それによって貴社の利益も上がるのは確実です。それこそが貴社のスタッフ全員にとってベストなことだと思うのですが」。



 「でも、やっぱりダメだよ、こんなこと……」なら、

 「どうして? そんなのよりもっといけないのは、あとから後悔することだと思うよ」。



 これこそがスーパーメソッド「アンダー・ザ・サン」!

 誰しも、社会的に認められない暗闇を歩くのは怖いもの。

 そんなときは、あなたが新しい太陽で照らしてあげることが大切なんですよ。





 どんな人でも、倫理を破り、社会から阻害されることを恐れています。一歩を踏み出せない相手を、誰も責めることはできません。

 でも、もし相手に今以上の幸せをあげたいと思うのなら、まずはあなたから手を差し伸べてあげてくださいね。



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コーヒーマジック (前編)


 どんなに説得しても、どうしても最後の一歩を踏み出してもらえない。その状態で悔しい思いをした人も、多いはずです。



 「いやぁ、そうはいっても今は○○社と契約してるしねぇ……」

 「でも、やっぱりダメだよ、こんなこと……」



 それではこんなとき、その一歩を踏み出してもらうにはどのように話を進めていけばいいのでしょうか? 今回はそれを可能にする心理学的技術を紹介します。





 さて、まずはこんなお話を。

 今はすっかり定着している「インスタントコーヒー」。時間をかけて抽出されるのを待たなければいけない「ドリップ式コーヒー」に比べて、粉をお湯に溶かすだけで簡単においしいコーヒーを作ることができる、素敵なものです。



 でも実はこの商品が定着するまでには、聞くも涙、語るも涙な苦労話があったのです…!



 時は20世紀の半ば。最初にアメリカでインスタントコーヒーが発売されたとき、人々はその便利さに驚き、あっという間に全米中に広がりました。



 ところが しばらくすると、次第に売れ行きが下がってしまったのです。



 あわてて会社側は、消費者に聞きました。

 「どうして買うのをやめてしまったのですか?」



 すると消費者たちの大半は、

 「風味があんまりよくないから……」と答えました。



 これに対して、会社側は驚きました。

 「そんなわきゃない!」

 なぜなら事前に行った調査では ほとんどの消費者がインスタントコーヒーと普通のコーヒーの差を見分けることができなかったからです。僕も分からないんですけど…。



 それでは、いったい真の理由は何だったのでしょうか!?





 その本当の理由を調べるために、心理学者ヘアーは次のような調査をしました。

 彼は、多くの消費者に対してこう聞いたのです。



 「ある女性が、次のリストの商品を買いました。さて、この女性のことをどう思いますか?」



 そして、全体をABの2つのグループに分け、Aのグループには「ハンバーガー・パン・インスタントコーヒー・ニンジン……」、Bのグループには「ハンバーガー・パン・ドリップ式コーヒー・ニンジン……」



 すなわち2つのリストで違うのは、「インスタントコーヒー」か「ドリップ式コーヒー」か、だけです。



 すると 恐ろしいほど明確に結果が分かれたのです。



Bグループの「ドリップ式コーヒー」が入っているリストを買った女性に対しては特に目立った感想もなく、「まぁ……いい人なんじゃん…?」と比較的肯定的な意見が多く出ました。



 しかしAグループの「インスタントコーヒー」が入っているリストの女性に対しては、

 「怠けモン」 「将来のこと考えてなさそう」 といった、否定的な意見ばかりがでてきたのです。



次回予告:ここから導かれる、一歩委を踏み出してもらうテクニックとは!?

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王になる!



大事なプレゼンやテスト直前なのに遊んでしまいました。この後、どうすればもっとも効率的に準備できるでしょうか?





 人間の心には、「意識」と「無意識」があります。「意識」は氷山の一角で、その下には数十倍もの「無意識」が隠されています。だから、あなたの意識がどんなに理性的な判断や決定をしたとしても、心の大部分を占める無意識はそう簡単には従ってくれません。「無意識」は強大な権力を持った王様で、「意識」はそれに従う従者なのです。

 では、あなたの意識はただボーッと指をくわえながら、その王様の行動を見守っていくしかないのでしょうか?



…それが、違うのです。

「プレゼンのこの部分だけは、興味があるんだよな。」

「そういえば担当の先生がちょっと面白いこと言ってた問題があったなぁ…。とりあえずそれだけ見てみるか…」。

 どんな「無意識」という王様にも根底からの好奇心はあります。それをうまく刺激するような言葉をかけてあげることが大切です。

「ほら王、あそこで面白い遊びをしてますよ…?」

そんな一言で、気持ちを動かすことが大切です。スタートが「強制」の場合と、「自らの好奇心」の場合とでは、その後の効率も明らかに変わってくるはず。





「絶対に○○すること!」なんて自分に命令しても何の意味もない! あなたの意識がどんなに強制しても、無意識がそれを望んでいなければ実現は無理。

過去の行動を決して責めず、「自分は天才だからそれをやっても良かったんだ!」というくらいに認めてあげること。そして好奇心を刺激するような言葉をかけていくこと!



これこそがスーパーメソッド「王様と私(無意識は王様)」!



 正解にはもう一つあります。

「俺は天才だ! 遊んでたっていいんだ!」と思うこと。

 あなたが準備やテスト勉強を効率的に楽しみながらやるためには、まずはあなたが自分自身をプラスに包んであげるのです。

「そう、王様。あなたは天才。心配しなくても、大丈夫ですよ。」というように。

 過去の行動は決して変えられません。だったらそれを認めて、未来へのプラスにすることが大事です。決して「おだててる」なんてマイナスの意識は持たないでください。心から、あなた自身が「あはは、俺って天才! マンガ読んで良かったんだ!」という王様になりきること。

 そう思うことができれば、すんなりと「じゃあ勉強でもするか…」と、リラックスして机に向かうことができるはずです。

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衝撃のフォロー (後編)



では、前回の選択肢を検討してみましょう。

 まず、2番。

 確かに素直に謝るとポイントは高いのですが、ショックな記憶には何も変化を及ぼしません。そしてそれは、5番も同じです。「謝る」「ごまかす」という別系統の情報では、相手の心のしこりは、依然として残りつづけてしまいます。



 3番はある程度心理学を学んだ人なら、ほとんどが引っかかってしまうかもしれません。 なぜなら心理学には「新近効果」という「後に言ったセリフがもっともインパクトを与える」という理論があるからですね。



 しかし、相手はショックな言葉で「自分は他人よりも劣っている」という気持ちになっています。そんな状態で「他の部分では、他人よりも優れているよ」と言われても あまり心には響きません



 これを裏付けるのが、『マズローの5段階欲求』という理論です。そこでは、『親和欲求(人と同じになりたいという欲求)が満たされない限り、認知欲求(人より優れたいという欲求)を考えることはできない』と言われています。

 加えて、話をそらすように『誉める』ことは、やはり『悪口』とは別系統の情報なのでショックな記憶を薄めることはできないのです。



 それでは…もっとも有効なのは、1番と4番の、どちらでしょう?



 正解は、4番。同じ系統の情報(ここでは悪口)を繰り返すことで、少しずつ最初のショックの記憶を取り去るという方法です。「バカ!」と言って黙り込まれるよりは、「バカ! アホー! ダメ人間ー! へっへーんだ!」なんて風に、連発されたほうが、気持ちが楽になりますね!?



 ……と、今までの心理学では言われてきました。

 でも、あなたなら納得できますか? 実際にできそうでしょうか?





 机上の空論とは、まさにこのこと。

 いくら効果があるといっても、実際にショックを受けている人に、それ以上の悪口なんて、言えるワケがありません。



 それでは正解は!?



 「その悪口を自分に対しても適用させる」のです。 これも対象が違うだけでやはり「悪口」という同系統の情報を喋るので、「逆行抑制」によって相手のショックな記憶を薄めることができます。そして同時に、「自分も同じ」と言うことで相手の「自分はみんなより劣っているんだ」と思う気持ちも癒すことができるのです。



 そして何より、償いの気持ちから気楽に言いやすいセリフです。すなわち正解は1番。

 これこそが、スーパーメソッド「心中の舌先」!





 うっかり相手を深くキズつけるセリフを言ってしまったときは、すぐに『自分にもそのセリフを使う』こと! 

「バカッ!」なら、「……って、俺もバカなんだけどな……」

「最低!」なら、「……まぁ、私も最低だけど……」

 それだけで相手の心の傷を、もっとも早く癒すことができます。





 どんなに気をつけても、どうしても失敗は起こってしまうこともあります。大事なのは失敗しないことではなく、失敗したときいかにカバーするかですよ。



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テーマ : メンタルヘルス・心理学
ジャンル : 心と身体

衝撃のフォロー (前編) 


こんばんは、ゆうきうゆうです。今回はとんでもない一言をつい言ってしまったときの対処法について考えていきたいと思います。



「ふざけんな、このバカッ!」

 部下を叱るときや、恋人との口論で、ついどうしようもないほど衝撃的な一言を言ってしまった経験はありませんか?



相手のあまりにショックな顔を見て、あなたは我に帰る……。

 「………(しまったぁ…)」



 こんなとき、相手のショックを和らげるためにもっとも有効なフォローは、次の中でいったいどれでしょうか?



 1「…まぁ…。僕も人のこと言えないほどバカだけどな…。もっとヒドい失敗だってしたし……」(自分も同じだと告げる)

 2「ゴメン! 言い過ぎた! 傷つけるつもりはなかったんだ!」(素直に謝る)

 3「でも、君にはいいところだってあるよ。何よりよく気がつくし、仕事だってすごくできる」(他の面で誉める)

 4「アホ! タコ! ガキ! もう最悪ぅ!」(インパクトの弱い悪口を続ける)

 5「なーんちゃって! うっそぴょーん!」(勢いで流そうと努める)





その答えを考える前にまずは人の性質をご紹介します。

 心理実験の結果として、人は「覚える数が多くなるほど、さらに覚える情報が似た系統のものであるほど、過去に覚えていたものを忘れやすくなる」という性質があります。これを、新しい知識が過去の記憶を抑制するという意味で「逆行抑制」といいます。



 これを応用することで、ショックなことを言ってしまった場合の対処法も思いつくのではないでしょうか。すなわち、「同じ系統の情報によって、ショックな気持ちを薄める」のが正解になります。



次回予告:では、果たして冒頭のクイズの正解は本当に4番なのでしょうか? 従来の心理学とは違うアプローチが明らかに!
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ゆうメンタルクリニック・池袋皮膚科ゆうスキンクリニック

Author:ゆうメンタルクリニック・池袋皮膚科ゆうスキンクリニック
上野・秋葉原・渋谷・新宿・池袋からすぐに到着できる心療内科・精神科、ゆうメンタルクリニックです。

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